アザルフィジンEN錠(ファイザー)
  
    成分:サラゾスルファピリンジン
  分類:サルファ剤
  系統:その他

  概説:腸の炎症を鎮める薬。
     潰瘍性大腸炎やクローン病に使う
     腸溶剤は関節リウマチに適応する

  働き-1:潰瘍性大腸炎やクローン病は、腸に炎症を起こす病気。
      慢性に推移し、活動期には下痢や血便、腹痛などが激しくなり、時に重症化する。
      原因はよくわかっていないが、潰瘍性大腸炎は直腸など大腸の一部
            または大腸全体の粘膜層に潰瘍やびらんが発現し
            クローン病ではおもに小腸末端や大腸あるいは肛門に
            非連続性の病変を生じ深い潰瘍ができたりする。

  働き-2:リウマチは、体の免疫系がかかわっている膠原病の一種。
            関節に強い炎症を生じ、腫れや痛みを伴う。
      やがて、関節の骨や軟骨が破壊され、変形とともにその機能が失われる。
      この薬の腸溶製剤は、抗リウマチ薬として用いられている。
      体の異常な免疫機能を正常化する作用がある。
            そして、関節の痛みや腫れをひき、病気の進行を遅らせる。 
            この薬は大腸内で腸内細菌により分解される。その分解物(5-ASA)により抗炎症作用を発揮する。
            したがって、潰瘍性大腸炎やクローン病の大腸病変に有効。
            炎症がひけば、下痢や腹痛も次第によくなってくる。
            軽症から中等症における寛解導入に用いるほか、長期の維持療法にも有用。
            潰瘍性大腸炎に適用するほか、クローン病の大腸型にも用いられる。

  薬理:有効成分のサラゾスルファピリジンは、抗炎症作用をもつメサラジン(5-アミノサリチル酸:5-ASA)と
     抗菌薬(サルファ剤)のスルファピリジンがくっついた構造をしている。
     大腸炎に効くのは、大腸内で腸内細菌により分解されるメサラジン(5-ASA)の抗炎症作用に基づくもの。
     一方、分解されずに体内に吸収される未変化体のサラゾスルファピリジンは、その免疫調節作用により
     抗リウマチ作用を発揮するものと考えられる。

  特徴:有効成分はサラゾスルファピリジン(SASP)
     長年、潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患の治療に用いられてきた。
     その後、腸溶製剤が開発され、関節リウマチに適応が拡大された。
     副産物のスルファピリジンによる副作用がやや多いのが欠点だが、どちらの病気にもかなりよく効く。
     炎症性腸疾患の寛解導入または維持療法薬として有用。
     ただし、大腸に到達してから抗炎症作用をもつメサラジン(5-ASA)に分解されるので、小腸の病変には向かない。
     クローン病の小腸病変には、類似薬のメサラジン(ペンタサ)が適当。
     リウマチ治療薬としては、疾患修飾性抗リウマチ薬のうちの免疫調節薬の部類になる。
     免疫調整薬は、正常な免疫能に影響することなく抗リウマチ作用を発揮する。
     全ての免疫機能を非特異的に抑制する免疫抑制薬とは異なり、感染症の心配はまずない。
     同治療薬としては比較的副作用が少ないことから、関節リウマチの初期治療薬として用いられることが多い。
     
  注意:血液に病気のある人、腎臓や肝臓の悪い人、また喘息のある人は慎重に用いるようにする。
     アスピリンなどサリチル酸系薬剤にアレルギーのある人は避ける必要がある。

      ●適さないケース:サリチル酸系またはサルファ剤にアレルギーのある人、新生児、低出生体重児
      ●注意が必要なケース:血液障害、腎臓病、肝臓病、気管支喘息、急性間歇性ポルフィリン症、アレルギー体質
                 妊娠中もしくはその可能性がある人等。


   飲み合わせ・食べ合わせ:スルホニルウレア系の血糖降下薬や、抗血栓薬のワルファリンの作用を強める可能性がある。
                    強心薬のジゴキシンの吸収を低下させるおそれがある。
                    アザチオプリン(イムラン)、メルカプトプリン(ロイケリン)の骨髄抑制の副作用を強めるおそれがあります


   使用にあたり:症状や製剤によって飲む量や飲み方が違うので、指示通りに飲む事
            特殊な超溶生製剤なので噛んだり、砕いたりせず、そのまま多めの水で飲む事
            徐々に効果が出てくるので、根気よく続けるようにする事。リウマチでは、良い効果が出るまで2ヶ月くらいかかる事があるので、指示された期間続ける事
            皮膚や爪、尿や汗がオレンジ色に着色する事がある。これは薬の成分の色なので心配はいらないが、気になる時は医師と相談する。


   検査:定期的な検査が必要。
       特に飲み始めの3ヶ月間は2週間ごとに行う。
       血液の白血球を調べたり、肝機能や腎機能に異常がないか検査する。


    妊娠・授乳:病気の治療を優先して、妊娠中でも継続する事が少なくない。
           体内への吸収はそれ程多くはない。
           特に危険性を示す報告は今のところない。
           但し、授乳は控えるこ事になっている。

   食生活:皮膚や爪、汗や尿の色がオレンジ色になっても薬の色なので心配はいらない。
      また、ソフトコンタクトレンズが同様に着色することがある。場合によっては眼鏡に変えた方がよい。


   備考:潰瘍性大腸炎やクローン病の内科的治療で中心となるのがサラゾピリンやペンタサに代表されるメサラジン(5-ASA)系薬剤。
      重症例には、ステロイド薬や免疫抑制薬、抗TNF-α抗体薬などが用いられる。クローン病では、腸の安静と栄養補給を目的に特殊な栄養剤を使用する。
      関節リウマチの治療目標は、関節の破壊をおさえ その機能を維持すること、さらには生命予後を改善すること。
       そのためには、発症早期から抗リウマチ薬による十分な治療が必要である。
       最近は、メトトレキサート(リウマトレックス)や生物学的製剤(注射)などによる強力な治療が積極的に行われるようになった。
       抗リウマチ薬の効きかたには個人差がある。劇的に効く人もいれば、逆にまったく効果がないこともある。
       なので、半年くらい使用しても効果がまったくない場合は、別の薬に切り替えなければならない。その人にもっとも適した薬を選ぶことが重要。


   効能:【一般】潰瘍性大腸炎・限局性腸炎(クローン病)・非特異性腸炎

        【EN錠】関節リウマチ


   副作用:割と多いのは、発疹やかゆみ、吐き気や嘔吐、食欲不振など。稀に、発疹が全身に広がり、重い皮膚症状へ進展することがある。
         もし、発疹や発赤など皮膚に異常がみられたら、いったん中止し医師に連絡する事。
         重症化することは少ないが、白血球や血小板が減少したり、血液の成分がおかしくなる血液障害も多い方。
         異常なだるさ、発熱やのどの痛み、皮下出血や歯肉出血など出血傾向に注意する事。予防のためには、定期的な血液検査が欠かせない。


   【重い副作用】 めったにないが、初期症状等に念のため注意する


             ●血液障害、溶血性貧血..発熱、喉の痛み、だるい、出血傾向(血豆・青あざ、歯肉出血、鼻血、血尿)、息切れ、動悸、黄疸(皮膚や白目が黄色)、むくみ、尿量減少
                 重い皮膚・粘膜障害..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
                 遅発性の重い過敏症状、伝染性単核球症様症状..発疹、発熱、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
                 肺障害(間質性肺炎など)..息切れ、息苦しさ、から咳、痰、発熱。
                 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹
                 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
                 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色
                 ショック、アナフィラキシー、気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ
                 ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。


   【その他】食欲不振、吐き気、嘔吐、口内炎、胃痛、下痢
          発疹、かゆみ、光線過敏症
          頭痛、めまい
          尿路結石、精子減少



   【コメント】2014年6月19日、関節リウマチ発症に伴い、処方された薬です。


inserted by FC2 system