セレコッコス(アステラス)

  成分:セレコキシブ
  分類:解熱鎮痛消炎剤
  系統:その他 
  

  概説:腫れや痛みを和らげる

  作用【働き】炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状を抑える。
        但し、対症療法薬なので病気の原因そのものを治すことはできない。
        適応症は、関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎
        外傷後あるいは抜歯後などにおける消炎・鎮痛。

    【薬理】炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する。
        その作用機序は、プロスタグランジン(PG)の合成酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することによる。
        特に、炎症反応にかかわる特定のシクロオキシゲナーゼ(COX-2)を選択的に強く阻害する。

    【臨床試験】 この薬セレコキシブと、副作用が少ないとされるアセトアミノフェンとの比較試験が海外で行われている。
           その結果、副作用については同等で、痛みの改善効果はセレコキシブのほうが優れていた。
           鎮痛薬の副作用で問題となる消化性潰瘍について、3カ月間、2000人以上の患者さんを調べた海外での研究がある。
           潰瘍の有無を内視鏡で調べたところ、この薬を飲んでいた人と、プラセボ(にせ薬)を飲んでいた人の潰瘍発現率に大差はなかった。
           この結果、消化管への影響が少ないことが分かった。
           国内でおこなわれた臨床試験では、胃腸障害(症状)の発現率は約11%に昇った。
           この発現率は、比較対照とした他の一般的な鎮痛薬と変わらないものだった。
                     一方、別の臨床試験で、潰瘍の発現率を内視鏡で調べたところ、この薬を飲んでいた人達で1.4%(1人/74人
                     一般的な鎮痛薬を飲んでいた人達では27.6%(21人/76人)に昇った。
              海外で心血管系への影響を調べる大規模研究が行われているが結果は良くなかった。
                     心筋梗塞や脳卒中など心血管系の病気を3倍以上増加させていたのです。
                     そのリスクは使用期間とともに増大する可能性があると報告されている。 


  特徴:新しいタイプの鎮痛薬。
     特徴的なのは、炎症反応に関与するCOX-2を選択的に強く阻害する点(COX-2高選択的阻害薬)
     胃や腎臓などで生理的調整にかかわるCOX-1への影響が少ないため、胃腸障害や腎障害などの副作用が少ないと考えられる。
     胃腸障害の軽減が期待される一方、長期使用による心血管系への悪影響が懸念されている。
     使用期間が長くなるにつれ、心筋梗塞や脳卒中の発現リスクが高まるおそれがある。

  
  注意【診察で】この薬の有効性や安全性について十分説明を受けて下さい。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたること
         心臓病のある人、胃腸の悪い人、腎臓や肝臓の悪い人など持病のある人は医師に伝えておくこと。
         病気によっては症状を悪化させるおそれがある。
         喘息やアレルギーのある人も医師に報告しておくこと。
         妊娠中の人は、医師に伝えておくこと。

    【注意する人】鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけない(アスピリン喘息の人)
           胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も避ける(特別な胃薬と併用して用いることがある)
           その他、心臓病、肝臓病、腎臓病、高血圧、喘息などの人も病状により使用できない場合がある。
           副作用のでやすい高齢の人も慎重に用いる。

             ●適さないケース:アスピリン喘息、消化性潰瘍のある人、重い肝臓病、重い腎臓病
                      重い心臓病(心不全)、重い高血圧症の人、妊娠末期の人など。

    【飲み合わせ・食べ合わせ】市販薬も含め、他の薬との飲み合わせに注意が必要。
                 抗凝血薬のワルファリン、気分安定薬のリチウム(リーマス)
                 抗真菌薬のフルコナゾール(ジフルカン)、コレステロール低下薬のフルバスタチン(ローコール)
                 咳止め薬のデキストロメトルファン(メジコン)、さらに利尿薬や降圧薬、抗うつ薬(SSRI)
                 胃薬(制酸剤)など多くの薬と相互作用を起こす可能性がある。服用中の薬は忘れずに医師に報告すること。
                 飲酒は控えめにすること。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用を出やすくする。
    【使用にあたり】用法・用量は症状によりが違うので医師の指示どおりにする。
            一般的には、1日2回朝夕食後になる。
            胃に負担をかけないよう、多めの水(コップ1杯)で飲むとよい。
            外傷や抜歯後など急性疾患においては頓用とすることがある。
            この場合、初回のみ多めになり、2回目以降減量することがあるので飲む量を間違わないようにすること。
            関節リウマチでは、よい効果がでるまでに数週間かかることがある。指示された期間続けること。
            安易な長期服用は好ましくない。
            症状がよくなったら、継続の可否について医師とよく相談すること。
            痛みの程度により、減量や中止を考慮した方がよいかもしれない。
            妊娠中はできるだけ控る。
            どうしても必要な場合は、必要最小限の範囲で用いる。
            妊娠末期の長期連用は避けなければならない。


   
   効能A:次の疾患並びに症状の消炎・鎮痛//関節リウマチ

   効能B:次の疾患並びに症状の消炎・鎮痛//変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎

   効能C:手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛 


  【副作用】他の鎮痛薬に比べ、胃腸障害は少ないとされる。
       ただ、注意が必要なことに変わりなく、胃潰瘍や胃出血など重い胃腸障害を起こす危険性が全くないとも言えない。

       人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがある。
       アレルギー体質の人や、もともと喘息のある人は注意する事。
       また、多くはありませんが、腎臓や肝臓の働きが悪くなることがある。

       その他、心筋梗塞や脳卒中の発現リスクが少し高まるかもしれない。
       特にそのような持病をもともと持っている人、高齢の人、あるいは長期服用時など、念のため注意が必要。

  【重い副作用】めったにないですが、念の為・・・


       消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)
       喘息発作の誘発..咳き込む、ゼーゼー・ヒューヒュー息をする、息苦しい
       重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向
       アナフィラキシー様症状..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい
       狭心症、心筋梗塞..胸の痛み・違和感・圧迫感、冷汗、締め付けられるような胸の痛み
       心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、体重増加
       脳卒中..頭痛、めまい・ふらつき、片側の手足のしびれ・まひ、力が入らない、うまく話せない、物が二重に見える、意識がうすれる
       肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色
       腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹
       重い皮膚・粘膜障害..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感
       間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱


  【その他】腹痛、吐き気、下痢、口内炎
       発疹、じんま疹
       血圧上昇、肝臓や腎臓の働きが落ちる

   
  コメント:2014年6月リウマチ発症。
       抗リウマチ薬「アザルフィジンEN錠」と一緒に飲んでいます。
       
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